生くるみとローストくるみの違いは?生クルミの危険性も調べてみた

ダイエットや美容に良いと言われるクルミ。

スーパーでも手に入りやすい食材の一つです。

ナッツコーナーに行くと「ロースト」「生」の2タイプがあるのをご存じですか?

実は、生クルミとローストくるみには大きな違いがあるんです。

そのまま食べると危険かも!?なくるみの秘密について調べてみました。

どっちが良い?生クルミとローストくるみの違い

なんとなくのイメージだと「ローストくるみ=香ばしそう」「生くるみ=濃厚そう」という印象しかないのではないでしょうか?

実は、味以外にもローストと生のくるみでは違いがあるんです。

【危険性】生くるみには毒があって危険?

ローストと生のくるみの一番の違いが「アブシジン酸」という物質が含まれていることです。

くるみが生の時にある栄養素なのですが、消化酵素の働きを阻害してしまう成分なんです。

特にタンパク質の吸収率が下がってしまうので、特に食事前後の生くるみには要注意ですね

消化酵素が妨げられる、という事で、消化不良や下痢などの症状も人によっては起こりやすくなります。

ただし、生くるみを食べて何も起こらない人もたくさんいます。過剰に心配しないようにしましょう、

栄養素は生くるみの方が優秀!

もちろん、生クルミにもメリットはあります。

加熱されていないのでビタミン類は壊れていませんし、脂質も酸化しておらずより健康的。

消化酵素を阻害するアブシジン酸は「くるみの酸化を防ぐ」という大切な働きがあります

こう書くと「ローストくるみは食べても意味ない」と思われがちですが、ローストクルミは加熱によりポリフェノールが増えているというメリットがあります。

欲しい栄養素に応じて選ぶといいですね。

生くるみは食べる前の下処理が必要

一般的に毒とされる「アブシジン酸」ですが、

  • 45度以上で加熱する
  • 殻を剥いて浸水する

という方法で中和する事が可能です。

ローストくるみにアブシジン酸がないのは、加熱されているからなんですね

栄養素を保ちながらアブシジン酸を中和するならダンゼン「浸水(ソーク)」です。

殻をむいた状態のクルミを水に浸け、2~6時間ほど放置します。

夏場は冷蔵庫で放置してくださいね

浸水が終わったら、軽く水洗いして完了です。

ちなみに浸水不要で生食OKの生くるみも販売されているので、面倒な方はこちらを選びましょう。

くるみ食べ過ぎには注意!食べ過ぎによる危険性とは

健康や美容に良いくるみですが、適量は1日5粒(20g)ほどです。

それ以上食べ過ぎると、体調が悪くなったり美容に逆効果になったりするリスクがあります。

危険性①食べ過ぎによる消化不良

生クルミには消化酵素の働きを阻害する「アブシジン酸」があるので食べ過ぎ注意です。

また、くるみはローストしてあったとしても

  • 不溶性食物繊維が多い
  • 脂質が多い

という特徴があるので、食べすぎは下痢や便秘のリスクがあります。

危険性②くるみを食べすぎるとカロリー過多に

クルミは100gでなんと674kcal

20粒ほど食べると、カレーライス1人前くらいのカロリーとなります。

くるみの脂質はα-リノレン酸と呼ばれる「体脂肪になりにくい」脂質なのですが、それでも1日の摂取カロリーが多すぎると普通に太りますよ。

危険性③くるみの食べ過ぎはニキビの原因にも!?

ナッツ類やチョコレートでニキビができやすい人は、もちろんくるみの食べ過ぎにも注意です。

私もくるみを食べると、いつもフェイスラインにニキビができてしまうんですよね

くるみを含むナッツ類をたくさん食べてから数日は、いつもよりスキンケアに気を遣いましょう。

生くるみは下処理が必要!ローストは安全だけど食べ過ぎに注意

生クルミとローストくるみの違いは

  • ローストより生の方が栄養価が高い
  • ローストくるみは熱で酸化している事も
  • 生くるみには「アブシジン酸」が含まれる
  • 「アブシジン酸」は消化酵素を阻害する
  • アブシジン酸は、加熱か浸水で中和できる

という事が分かりました!

味の好みはもちろん、ほしい栄養素の違いによって最適なくるみを選べたらいいですね。

もしも生くるみの下処理として浸水するのが面倒なら、下処理不要の生クルミを選びましょう。

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