発達障害の約半数、定型発達の子でも4人に一人ほどの割合で「感覚過敏による偏食」が見られるという調査結果があるそうです。
偏食は「好き嫌いなんだから、頑張って食べなさい」と言われて苦痛な思いをすることが多々あります
偏食は、ただの好き嫌いとは次元が異なるレベルです。
この記事では、偏食の子が「好き嫌いとどう違うか」という事や、治すべきかどうかについて考察していこうと思います。
好き嫌いと偏食はどう違う?3つの違い
医学で明確に定義されているワケではありませんが、好き嫌いと偏食には大きく3つの違いがあると言われています。
- 食べられないものの種類の量
- 嫌いなものを食べられないことで「健康を害するか」どうか
- 工夫して食べられるか、そうでないか
それぞれ詳しく解説していきます。
好き嫌いと偏食の違い①食べられないものの種類の量
偏食は「食べられるものを探す方が早い」とよく言われます。
食べられるものが白米だけ、カレーだけしか食べられない、など、極端に食べられるものが限られる子は「偏食」と考えて良いでしょう。
逆に「野菜がダメ」「辛いものがダメ」「納豆などニオイが独特のものがダメ」くらいなら、偏食とまではいかないかもしれません。
好き嫌いと偏食の違い②健康を害するレベルかどうか
健康を害するレベルだと「偏食」だと判断されることも多いです。
食べられるものを探す方が早い、というレベルの子だと、どうしても栄養が偏りがち。
栄養失調など、病院に通うレベルの子だと心配ですよね。
好き嫌いと偏食の違い③調理法や味付けの工夫で食べられるかどうか
嫌いな食材があったとしても、調理法を工夫したり味付けを変えると食べられる子は「好き嫌い」と判断していいかもしれません。
逆に偏食の子は、ハンバーグにキライな食材を混ぜただけでも「食べない」と勘付くことがあります。
偏食や好き嫌いは治るの?
好き嫌い、偏食の原因で多いのが「味覚過敏」です。
特定の食感や味が「耐えられない」レベルにまで増幅されていて、努力ではどうしようもない場合も少なくありません。
会話ができる子なら「砂を噛んでいるみたい」「全部ゴムみたい」など、感覚で訴えてくる事が多いです
調理法や味付け、食べ合わせ、食べ方を工夫して何とか食べられる子もいますが、何をしてもダメ…という子もいます。
偏食がひどい子、とくに言葉が話せない”発達障がいを併発している子”に関しては「時間が解決する」のを待つしかないことも。
栄養補給におすすめの商品
最近は、偏食の子に向けたサプリがたくさん登場しています。
ふりかけご飯が食べられる子なら「ふりかけタイプ」
お菓子が食べられる子なら「グミタイプ」や「ウエハースタイプ」
飲み物が大丈夫な子なら「ジュニアプロテイン」もおすすめです。