「発達に凹凸がある」子は、行事全般に参加することが苦手な傾向があります。
我が家の発達グレー長男も全体の行動にあわせるのが苦手なので、親目線ではいつもヒヤヒヤしたり憂鬱になったりします。
特に保育園に入園したての頃はショックを受けたり帰って涙を流したりもしたものですが、入園して1年半も経つと、我が家なりに行事ごとを楽しめるようになってきました。
そこでこの記事では、発達グレーの長男の運動会のレポートとともに
- なぜ発達障害の子にとって運動会が難しいのか
- 発達障害の子の運動会を見るのが辛いママの気持ち
などお届けしようと思います。
【3歳・年少】我が家の息子の運動会レポ
長男は3歳で、幼稚園でいうと年少クラスにあたります。
2月ごろ園から打診されて、7月から加配の先生がついてくれている発達障害グレーゾーンの男の子です。
昨年の運動会は親子1対1で参加したこともあり比較的平和にこなせたのですが、今回の運動会は園庭をクラスの父兄がぐるっと取り囲んでその中で「演技する」スタイル。
これだけ見ても凹凸のあるお子さんのパパママはしんどく感じるのではないでしょうか・・・
当然いつもと違う雰囲気を感じとった長男はフリーズしてしまいました。
加配の先生に手を引かれながら集団についていくものの、
- ボールを持つ場面で持たない
- ダンスはもちろん踊らない
- 手をつないで輪になる演技に入れず
と、ただそこに立っているだけの運動会となりました。
緊張や不安で泣き出す子も中にはいましたが、長男は本当に「無」の状態・・・
親としては「やっぱりな・・・」という思いと、少しの「なんでうちの子はできないんだろう・・・」という思いが入り混じった複雑な思いを抱いてしまいました。
今思うと、彼なりに成長した部分がたくさんあったので、演技中に気付いてあげられたら良かったな、と反省しています。
【公開処刑】発達障害あるある?運動会が辛い…
凹凸のある子が運動会に参加できないのは「ワガママ」「しつけができてない」訳ではありません。
彼らなりの理由があって、運動会に参加することが難しいケースがほとんどなんです。
「興味が偏っている」傾向が強い
発達障害の子の特性の一つに「興味のかたより」があります。
定型発達の子なら、先生に「やってみようか」と言われて素直にハーイ!と聞けるところが、 「やりたくない(なぜ自分がやらないといけないのか)」 「他にまだやりたい事がある」 と、指示が通りにくい場面があります。
そして、無理に参加させると癇癪をおこしたり暴れたりする事が少なくありません。
またそんな自分が他者からどう見られているかを考えられないのも特性です。
ちなみに定型発達の子でも興味のない事をやりたがらない子がいますが「園生活に支障が出ている」ワケでなければ問題ないとされています。
音や刺激に敏感な子は運動会でパニックになりがち
大きな音やいつもと違う雰囲気がキライな凹凸さんも少なくありません。
運動会はBGMやパパママの声援、大勢からの視線、と特性を持つ子たちにとっては厳しい環境です。
練習ではきちんとできていても、本番になるとパニックになって泣き叫んでしまったり、園庭から脱走してしまったりします。
練習でも意味が分からず「ただそこにいるだけ」の場合も
凹凸のある子の中でも、言語の発達が遅れている子は「先生が言っている事」がほとんど理解できていない可能性もあります。
なんとなく手を引かれてみんなの中にいるけれど、何をやっているのか分からないのでつまらない・・・という感じですね。
昨年(2歳児クラス)の長男は、まさにこんな感じでした。
発達障害のわが子の運動会を見るのが辛いママへ
発達障害、凹凸があるわが子が運動会にまともに参加できない・・・
そんな姿を見たママは
- 他の子はできているのに・・・
- 他の子の足を引っ張って申し訳ない
- なんで参加してくれないんだろう
など、悲しい気持ちになってしまいがち。
実際に私も帰宅して涙が出るくらい悩んだ時期がありました。
そんなとき、心を持ち直すために気を付けたポイントをまとめてみました。
他の子ではなく「去年のわが子」と比べる
凹凸がある子は、定型発達や成長の早い子と比べてはいけません。
その子なりにどう成長したかを基準に考えてあげるのが心の平和を保つコツです。
「去年は脱走したけど、今年はずっとみんなの輪にいられた」
「去年は泣いてしまったけど、今年は泣かずにいられた」
など、去年のわが子と比べて成長したポイントを見つけてあげてください。
ただ運動会にいるだけで花丸
刺激に敏感な凹凸さんにとっては、運動会に参加できただけでも花丸ものです!
他の子と運動会を楽しめなくても、きっとその子なりに運動会の雰囲気を味わっているはず。
ちなみに、まったく楽しそうに見えなかったうちの長男は帰宅してすぐ「今日はうんどうかい、とっても楽しかったね!」と言っていました(笑)
それでもつらいなら「欠席」もアリ!
「どうしても他の子と比べてしまって落ち込む」
「凹凸が激しいから他の親御さんの目が気になってしまう」
など、ママのメンタルが持ちそうになければ思い切って欠席するのもアリだと思います。
みんなと同じことを楽しくこなす事は大切なことですが、運動会に参加しなくたって大人にはなれます!
事前に「子供が運動会の練習にどう参加しているか」を先生に聞いたうえで、無理そうなら欠席しましょう。
発達障害の運動会はハードルが高い!その子なりの成長を褒めて
特性がある子たちは、運動会の雰囲気が苦手になりがちです。
そのため、みんなと同じタイミングで同じ動きができず、浮いてしまうことも珍しくありません。
ですが毎年運動会に参加していると、その子なりの成長が見られるはず。
他の子と比べてしまうとツライ面もありますが、できた事を見つけて褒めてあげるようにすると子供もママもきっと楽しい運動会になりますよ。
ちなみに、この記事を書いてから1年…年中さんの運動会では大きな成長が見られました!
我が家は絵本の読み聞かせにKindleを使っています!
本の読み聞かせをしたいと思っても、なかなか落ち着いて聞いてくれない・・・
そんな特性がある子は、デジタル端末で電子書籍の絵本を使うとスムーズかもしれません!
実際、絵本に興味がなかった長男ですが、Kindleを使い始めてから絵本に興味を持ってくれるようになりました。
さらにKindleのメリットとしては
- Kindle端末のほかにスマホやタブレットでも見られる
- 定額制で、どんどん新しい絵本をダウンロードできる
- 収納の場所を取らない、持ち運びも便利
と、我が家にベストマッチでした!
月額料金は980円で、200万冊以上が読み放題。
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