我が家の3歳長男は、発達障害グレーです。
発達障害の特徴的な「対人関係の困りごと」が多いのですが、感覚過敏などの「生活面の困りごと」は少ないのでグレーとなっています。
決して発達障害の度合いが軽い訳ではないので、発達障害の診断が付く子よりも困り度合いは高い可能性もあります。
(その後、自閉症スペクトラムの診断が3歳9ヶ月で付きました!)
そんな長男の対人関係の困りごとの一つが、おうむ返し。
長男との会話では
「今日はなにを食べたの?」 →「今日は”なに”食べたよ!」 「あの子はだれ?」 →「あの子、”だれ”!」
という流れが多いです。
そんな長男とのやりとりにどうしてもイライラしてしまう私・・・
もちろん長男には悪気がある訳ではないので、イライラしてしまうなんてかわいそうなんですよね。
そこで、自分のイライラした気持ちを整理するために、おうむ返し(エコラリア)の特徴や対策をまとめてみました。
発達障害グレーの長男のおうむ返しにイライラ!
同じ3歳児クラスのお友達とママの会話を聞いていると
「今日は何をしたの?」 「今日は○○をしてね、○○が楽しくてね、」 「へえー!ママもやってみたいなぁ」 「今度ママにも教えてあげるね!」
なんて、大人同士の会話と変わらないレベルで話をしている子が多いです。
対して長男と私の会話はほとんど成立しません。
○○取ってきて、などの指示は通るのですが、保育園であった事や過去の事(○○楽しかった)・未来の事(明日○○するの)を話すのは難しいようです。
「今日は何を食べたの?」 →「今日、なに、食べたの!」 「パンだったの?ごはんだったの?」 →「パンだった!ごはんだった!」 「デザートはいちご?みかん?」 →「いちご食べた!みかん食べた!」
・・・こんな感じです。
脳の特性上仕方がないと分かっていても、私の言う事が伝わらないもどかしさにイライラ。
言っている事をそっくり真似されている感覚にもイライラ。
会話すればするほど絶望するので、長男との会話をすぐ切り上げてしまう事も多くなってきました。
発達障害で特徴的なエコラリア(おうむ返し)って?
そもそも発達障害の子に多く見られる「おうむ返し」とは、どんな特徴なんでしょうか?
長男の例を挙げながら解説していきます。
質問に答えられず質問そのままを繰り返す
おうむ返しとは、学術的にはエコラリアと呼ばれます。エコはエコー(echo)のことです。
その名の通り相手の質問をそのままそっくり返してしまう会話の事で、長男の分かりやすい会話例としては
「お名前は?」
「おなまえは!」
「何歳ですか?」
「なんさいです!」
という感じですね。
コミュニケーションを取りたいという意欲はあるのですが、相手の質問の意味が分からずこのようになっていると推測されます。
アニメやCMのフレーズをそっくり覚える遅滞型エコラリアも
言いやすいフレーズを会話の中で突然言い出すおうむ返しもあります。
「お名前は?」
と聞かれた時に、質問の答えを返さずCMのフレーズを言い出したりする感じですね。
独り言としてアニメのセリフをひたすら喋るのもこのパターン。
遅滞型エコラリアと呼ばれるおうむ返しの一種です。
おうむ返しがある子は発達障害なの?
おうむ返しは発達障害の子によく見られますが、必ずしもオウム返し=発達障害ではありません。
というのも、言葉の発達過程でおうむ返しが見られる子は多いんです。
ただし発達障害の子はおうむ返しの「期間が長い」「成長しても残りやすい」という特徴があります。
今2~3歳のお子さんでおうむ返しが見られる場合は、心配しすぎずにもう少し様子を見てあげたほうが良いかもしれません。
もちろん心配なら専門機関を受診しましょう。もし発達障害だった場合に早期療育に繋がりやすくなります。
おうむ返しをする子への対策(上手な接し方)
どうしても長男との会話でイライラしてしまう私は、以下のような接し方を心がけています。
- はい、いいえ、で答えられる質問にする
- おうむ返しがあっても気にせず正しい答えを繰り返させる
ちょっと分かりにくいかと思うので、こちらも私と長男の会話を例に取り解説しますね。
「はい」「いいえ」で答えられる質問を心がける
母「今日は保育園楽しかった?」 子「うん!楽しかった!」 母「先生と遊んだ?」 子「遊んだ!」 母「今お腹空いてる?」 子「うん!空いてる!」
こんな感じです。
はい、いいえ、で答えられる質問か「おうむ返しでも成立する」質問にします。
こうすることで、親は想定した答えと違う答えが返ってくるストレスが少なくなり、子供は会話が成立する楽しさを実感できます。
答えも親が言って見せて「答えをおうむ返しさせる」
母「お名前は?」 子「おなまえは!」 母「○○です」 子「○○です!」 母「何歳ですか?」 子「なんさいですか!」 母「3歳です」 子「さんさいです!」
こんな感じで、答えをそのままおうむ返しさせて会話の練習をさせています。
会話のテンプレートごと覚えていく感覚ですね。
これを繰り返して長男は「何歳ですか?」の問いに「なんさいですか・・・さんさいです!」のように、質問&答えをセットにして答えるようになりました。
おうむ返しにイライラしてしまったら
それでも、おうむ返しが強い子供との会話はストレスが溜まる事と思います。
特にシングルマザーの私は大人一人で子供に向き合わないといけないので、たまに発狂しそうになります(笑)
そんな時は子供と無理に会話をせず、ただ見えたものの感想を言い合う時間にします。
母「今日はいいお天気だねぇ」 子「今日はいいおてんきだねぇ」 母「風が涼しいねぇ」 子「かぜ、すずしいねぇ」 母「おやつ食べる?」 子「おやつ食べる!」 母「美味しいねぇ」 子「おいしいねぇ」
という感じ。子供に共感して貰えると、イライラもすーっと静まっていくような気がします。
おうむ返しは成長のあかし!ゆっくり見守りたい
前述のとおり、オウム返しがある子がみんな発達障害という訳ではありません。
むしろ「おうむ返し=言葉の発達途上」であるとも言えるので、サポートすればぐっと伸びる可能性もあります。
でも親の立場だと、どうしてもイライラしてしまいますよね。
ですがイライラは決して子供にぶつけず、専門家の手も借りながら上手に子供を伸ばしてあげましょう。
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