旦那のご飯だけ作らないのはモラハラ?家庭内別居でご飯を作らないと離婚で不利になるのか

日々のくらし

「旦那のごはんを作るのをやめた」という妻は案外多いもの。

ちょっとした抗議で作らない妻もいれば、そのまま家庭内別居や離婚になった夫婦もいます。

現在シングルマザーの私も、離婚前に夫のごはんを作らなくなった一人でした。

結局離婚に至ってしまいましたが、かなり気持ちが楽になったのを覚えています。

そこでこの記事では「嫁がご飯を作らないのはなぜなのか」「嫁なのにご飯を作らないのはモラハラに当たるのではないか」という事に焦点を当てたいと思います。

家庭内別居の定義って?旦那のご飯を作らないだけで成立するのか

「旦那のご飯を作らない」という事実だけでは、家庭内別居とは言えないかもしれません。

夫婦それぞれが自分の食事を自分で準備するほかに

  • 洗濯や掃除などの家事全般が別々
  • 会話が一切ない
  • 生活リズムが異なる
  • 寝室が別
  • 基本的に同じ空間にいない

などの状態があって初めて家庭内別居となります。

家庭内別居の定義はあいまい!離婚理由にもならない

実は、家庭内別居の定義はあいまいです。

一般的に、先に説明した状態(家事全般が別々、会話が一切ない、基本的に同じ空間にいない)を家庭内別居といいますが、法律で定義が明確に定められているワケではありません

そのため「家庭内別居をしているから」という理由で相手が離婚裁判を起こしても、裁判所で離婚が認められる可能性は低いでしょう。

もちろん、裁判せず双方の同意で離婚する「同意離婚」なら離婚できます。

家庭内別居=夫にご飯を作らないではない!離婚で不利になる可能性も低い

というワケで、夫にご飯を作らない状態=家庭内別居とは言えません。

そして家庭内別居の状態だったとしても、家庭内別居だけで離婚裁判を起こしても認められにくいです。

なので「夫にご飯を作らないことで、離婚するときに不利になりそう…」と感じている奥様方は、一旦安心して良さそうです。

嫁が旦那にだけご飯を作らないのはモラハラになるの?

たまにネット上で見かけるのが

「嫁がご飯を作らなくなりました。これはモラハラじゃないんでしょうか?」

という夫からの相談。

もし離婚を考えているなら、有責になるのは困りますよね。

そこで、嫁がご飯を作らないのはモラハラになり得るのかを調べてみました。

モラハラになる可能性は少ないけど「性格の不一致」にはなり得る

結論から言いますと「嫁が旦那に食事を作らない」だけでモラハラになる可能性は少ないです。

そもそも、夫婦間において、妻が食事を用意すべきであるとの原則があるものではありません。

こちらが食事を用意しなくとも、夫が自ら食事を用意する(あるいは、外食する)ことは可能なわけですから、非難される筋合のものではないと思います。

参考:https://www.bengo4.com/c_3/c_1020/c_1346/b_634032/

専業主婦を前提とする結婚であっても、食事は奥さんの手料理でなければ困るということではありません。そもそも結婚はコックを雇うことではないのです。家事の分担を考え、時間をかけて奥さんの気持ちを解きほぐすべきであると思います。

参考:https://www.news-postseven.com/archives/20180205_649396.html/2

ただし性格の不一致として認められる可能性があり、離婚請求されたときの理由として認められる事があるので、まだ離婚したくない人は「不受理届」を出すなどして予防しておきましょう。

「食費を与えない」「夫一人だけ除け者」だとハラスメントに当たる可能性も

嫁がご飯を作らない、だけならモラハラにあたる可能性は少ないのですが、それに加えて

  • 家計を妻が握っていて、夫に充分な食費を与えない
  • 妻と子供だけ食事してわざと夫をのけ者にする

などがあるなら、夫が精神的苦痛を感じてハラスメントが成立する可能性があります。

もしも夫にご飯を作らない事をきめたら、夫が自分で食事を準備できるようお金を渡しておきましょう。

逆に夫が自由に使えるお金を持っていて、自分で準備する時間もあればモラハラには当たりません。

私が「旦那にだけご飯を作らない嫁」になった理由

ここで、私自身がどうして夫にご飯を作らなくなったのかを紹介します。

私が夫にご飯を作らなくなったのは、育休から復帰して1ヶ月ほど経った頃でした。

それまでは共働きでも子供がいなかった、育休中で時間に余裕があった、という理由できちんと作っていました。

共働きなのに自分だけご飯を作るのがイヤだった

私と元夫は同じ職場でした。出勤時間は同じ8:30。私だけ16:00ごろに時短で上がり、子供たちを迎えに行き、帰宅後お風呂と夕飯(離乳食と幼児食)を食べさせ、寝かしつけをする毎日。

20時に寝かしつけを終えたら、そこから大人の夕飯準備。夫の帰宅は毎日20時~21時なので、それに合わせて作っていました。

子供の夕飯と一緒に作ってしまえば?と思われる方もいるかもしれませんね。

夫は「時間が経ったものを温めなおして食べる」のがイヤとのことで、わざわざ作っていました。

しかもこれは休日も変わりません。

「子供と一緒に食べると時間が早すぎる」という事で、やはり土日も大人のごはんを夫にあわせて別に作る日々。

いつも「私も働いているのに、なぜ私ばかり食事を作らないといけないのか」という気持ちでした。

夫が残業する理由に納得できなかったから

夫が残業していたのは「戸締りがあるから」という理由。夫は戸締り係だったので、遅くなるのは仕方ないです。

ですが、ダラダラ残業する同僚の手伝いもせず、自分の仕事を進めることもせず、ただデスクに座ってスマホゲームかネットサーフィンをしていただけ。

このあたりは同じ職場だからこと分かったことですね。

私はお迎えがあるから、と毎日仕事を早め早めに進め、帰宅してからも家事育児に休む暇がなかったのに、夫は一人の時間を満喫・・・

そんな人にわざわざ食事を作る事に虚しさを感じたんです。

生活費が足りなかったから

私の当時の手取りは約10万円。

結婚当初から

  • 私の通信費
  • 私の医療保険
  • 美容服飾費
  • 私関係の冠婚葬祭費
  • 私関係の親戚づきあいの交際費

は独身時代の貯金から賄っていたので、残るお金は月々だいたい6万円くらいでした。

夫は家のローンや光熱費、保育料を払ってもらっていたので、食費や消耗品費は私が負担することに。

ですが、都市部で6万円で食費、消耗品、子供のオムツやレジャー費をまかなうのは結構キツイかったです

「自分のぶんは自分で準備して」という事で、家計に余裕を持たせることにしました。

(のちにこれが離婚資金の一部になりました)

【SNSの声】嫁が旦那にだけご飯を作らなくなった理由

ほかにも、夫にご飯を作らなくなる理由はいくつかあります。

SNSでよく見るものを紹介しますね。

好き嫌いやこだわりが強すぎる

夫だけでなく、子供の好き嫌いやこだわりが多すぎてママが苦痛に感じるケースです。

全員が納得するメニューなんて作れない!という家庭は、自分で準備ができる大人(夫)が自分のぶんだけ準備することで平和になりますね。

離婚を決めたから

夫への愛情がなくなった、離婚を決意した、というタイミングで食事作りをやめてしまう人もいます。

資金に余裕がある共働き家庭に多いのが特徴で、食事のコミュニケーションが無くなる事からそのまま別居婚や離婚に至ります。

嫁だけがご飯を作らなければいけないなんて!我慢は禁物

結婚したら女が食事を用意するべき、なんて決まりはどこにもありません。

多くの日本人がもつ「先入観」でしかないんです。

もしも食事作りが負担なら、思い切って食事を準備するのをやめてしまうのも一つの手。

ただしそのまま別居や離婚に至りやすいので、実践する際はよく考えてくださいね。

コメント

  1. […] (たまに「嫁が冷凍食品ばかりで楽をしている」という旦那さんがいますが、嫌なら自分で作ってもらいましょう。この件に関してはこちらの記事で紹介しています。) […]

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